今年の鎌倉でのアクアフローティングの中で、『海がファシリテーター』という表現を私たちはよく使うようになりました。
海が全てをしてくれるという実感です。
海は、穏やかな日もあれば、波の強い日もあります。
海でのアクアフローティングのセッションは、その日、その瞬間の波まかせです。
私たち、人間が邪魔しないで、海とクライアントが一つになれるようにするのが私たちの役目です。
波の強い日、波に揉まれながら、二人で大笑いする・・・そんな中で、海がファシリテーターという表現が生まれました。
波がファシリテーターなら、人間は何もしなくてもいいの?
というと、そこが大事なポイントです。
(まず、大自然の中、クライアントの安全確保という大きな役割があります。)
前回のワークショップでの出来事です。
波が強くて、何もできないと、参加者の方が手をこまねくことがあります。
そんな時、クライアントは、放置されたと感じます。
それは、物理的に手を添える、添えない、以前に、
人と関わるあり方、意識のようです。
困難な状況で、『私は何もできない』『何も言えない』
と傍観者になることがあります。
何もできないかも知れないけど、そこに留まる、その状況に、その人に意識を向けていることと、傍観の間には、大きな違いがあります。
それは表面的に人と関わるのか、より深いところで人と出会うのかという違いでもあります。
一人一人の態度の背後には個人としてのヒストリーがあるでしょう。
ワークショップのセッション中、手を離してしまった参加者の方と私たちの日常の人との関わり方について、話し合いになりました。
その話し合いからこのブログが生まれています。
日々の暮らしの中も私たちは状況をファシリテート(促進する、作る)しています。
表面的でない人との関係、暖かい(暑い?)生活のあり方をもちたいと思います。
日程が合わない方は、ご相談ください。
調整も可能です。
海でお会いできるのを楽しみにしています。
ぎり