ギリのクラニオ話③〜身体の記憶、智慧~トラウマに関わるセッションの体験談

ギリのクラニオ話③〜身体の記憶、智慧~トラウマに関わるセッションの体験談

(旧ホームページから再掲) Aさん(30歳代後半の女性)から、2度にわたり子供時代のトラウマに関するセッションの貴重な体験談をいただきました。   Aさんには、クラニオのセッションを受けていただきました。 クラニオのセッションというより、トラウマに関わるギリとマルガのオープンセッションでした。 お話を伺って、様々なことが起こってからクラニオのセッションをしました。 Aさんは、家族がきちんと機能しない機能不全の家庭で育ちました。 子供として必要な両親の愛情や世話を充分受けられないまま大人になりました。...
神経系がセッションを導く〜SEセッション

神経系がセッションを導く〜SEセッション

  『Waking the Tiger 』は、 ピーター・ラヴィーンの本のタイトルです。 私たちの内側に隠れている虎(生命力)を 目覚めさせるという意味です。   千葉でのSE(ソマティックエクスペリエンシング) トレーニングから一昨日帰ってきました。   今回、転倒や交通事故を扱う日がありました。 毎日交換セッションをします。 こんなセッションがありました。 クライアント役のAさんは、小学生の時、 鉄棒の上から後ろ向きに転倒して、 頭を打って出血したことがありました。 そのことを思い出すと、...
協働調整〜ポリヴェーガル理論⑥

協働調整〜ポリヴェーガル理論⑥

( 母と子 by クリムト ) 寄り添う、共にいる、癒しが起こる・・・・この様なことを 『協働調整』という言葉から考えたいと思います。 『 人を判断する時、 自分自身の身体に何かが起こっています。 緊張したり、緩んだり、気持ちが広がったり、 イラついたり・・・ 人との関係の中で、 ただ、無意識に反応したり、ジャッジするのではなく、 自分自身に起こっている、 ニューロセプションに気づくことが、 大事な事だと思います。 気づきが起こると、自分の考え、思い込みに、 絡まっている緊張が緩みます。...
ニューロダイバーシティー(神経多様性)〜ポリヴェーガル理論⑤

ニューロダイバーシティー(神経多様性)〜ポリヴェーガル理論⑤

ニューロダイバーシティ ニューロダイバーシティー(神経多様性)という言葉が、 最近気になります。 ネットで調べてみると、 『ニューロダイバーシティ(Neurodiversity)とは、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)など、発達障害を神経や脳の違いによる「個性」だとする概念のこと』とあります。(IDEAS FOR GOOD) すでに、一人一人の神経系の多様性を生かした 仕事のあり方をグーグル等の企業では、 実践しているようです。 経済産業省も推進しているプロジェクトです。  ...
新しいトラウマワーク、ソマティック・エクスペリエンシング〜ポリヴェーガル理論④

新しいトラウマワーク、ソマティック・エクスペリエンシング〜ポリヴェーガル理論④

( YouTubeから ) 今回は、ピーター・ラヴィーンの作った トラウマワークーソマティック・エクスペリエンシング について書きます。 ソマティックは、身体的、 エクスペリエンシングは、経験している、という意味です。 experiencing という進行形を使っています。 今、身体に起こっていること を強調しています。 略してSEです。 前回のブログで、 野生動物がトラウマを持たないことについて書きました。   ライオンやチーターに襲われたシマウマや鹿が 、 闘争も逃走できない時、凍りつくこと(死んだふり)、...
ピーター・ラヴィーンとステファン・ポージェス〜ポリヴェーガル理論③

ピーター・ラヴィーンとステファン・ポージェス〜ポリヴェーガル理論③

インターネット上での二人の対談の写真   新しいトラウマ理論(ソマティック・エクスペリエンシング〜以下SEと表記) を確立したピーター・ラヴィーンと ポリヴェーガル理論のステファン・ポージェスは、 大の仲良しのようです。 彼らの出会いのことをとても嬉しそうに話すラヴィーンを YOUTUBEで見ました。   彼らが出会ったのは1970年代、 もう50年も前ですね。 ラヴィーンが、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校に ポージェスを訪ねたそうです。 その時のエピソードの一つをラヴィーンは、...