ニューロダイバーシティ

ニューロダイバーシティー(神経多様性)という言葉が、

最近気になります。

ネットで調べてみると、

『ニューロダイバーシティ(Neurodiversity)とは、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)など、発達障害を神経や脳の違いによる「個性」だとする概念のこと』とあります。(IDEAS FOR GOOD)

すでに、一人一人の神経系の多様性を生かした

仕事のあり方をグーグル等の企業では、

実践しているようです。

経済産業省も推進しているプロジェクトです。

 

ニューロセプション

ニューロダイバーシティという言葉から、

ポリヴェーガル理論の提唱者ポージェスが作った

ニューロセプションという言葉を連想します。

日本語にすると神経反応、神経知覚という意味です。

私たちの反応、行動の多くが、

理性的な判断に基づく以前に、

神経系の反応として起こるということを

ニューロセプションは意味しています。

 

ニューロセプションの誤作動

私たち一人一人は、

様々な家庭環境や生育歴の中で培われた

個性的で多様な神経系を持っています。

一人一人違った情報、負荷が、

神経系には蓄えられています。

その人のニューロセプションにより、

安全な状況を危険と判断したり、

危険な状況を安全と判断したりすつことが起こります。

安全を確保するために起こした行動が、

客観的には適応していないことがあります。

それをニューロセプションの誤作動と言います。

多かれ少なかれ、私たちには、

自分自身の神経系の捉える状況と

実際の状況との差異があるのだと思います。

それが大きいと、人生や人間関係において、

トラブルが起こったりします。

 

個性や性格として見られるものも、

その人のニューロセプションから

現れているものもあるでしょう。

だとしたら、それらは、神経系が癒やされることで、

変わる可能性があるということです。

 

冒頭の写真を見てみます。

氷山の絵のように、水の下には大きな氷の塊があります

見えているものは、そのごく一部、

そこには、暴力や涙、引きこもり、あるいは笑いが、

あるかもしれません。

そしてその下には恐れや、孤独、痛みや絶望、喜びや満足・・・が、

あるのかもしれません。

私たちは、見えている一部だけを見て、

人を判断しがちです。

そして『問題児』にされたり、罰を与えられたりします。

 

表面的に見えているものだけで、判断するのではなく、

背後にあるものを受け止めようとする時、

一人一人のニューロセプションを尊重できる時、

人との関係のあり方、社会のあり方は、

変わってくるでしょう。

 

では、実際に私たち一人一人に、

どんなことができるのでしょうか?

人との関わり方を作るのは、

頭で判断するのをストップすることから始まる様に思います。

人を判断する時、

自分自身の身体に何かが起こっています。

緊張したり、緩んだり、気持ちが広がったり、

イラついたり・・・

人との関係の中で、

ただ、無意識に反応したり、ジャッジするのではなく、

自分自身に起こっている、

ニューロセプションに気づくことが、

大事な事だと思います。

気づきが起こると、自分の考え、思い込みに、

絡まっている緊張が緩みます。

そこから二人の神経系を含めたエネルギーフィールドが、

できてくるように思います。

 

ちなみに、ニューロダイバーシティーという観方は、

今、教育の場で取り入れられつつある様です。

日本ではどうなんでしょうか?

子供達、一人一人の個性、神経系のあり方が、

大事にされる、そんな学校、社会が少しずつ、やってきているように思います。

神経系を癒す

クラニオセイクラル・バイオダイナミクス

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最後まで読んでいただきありが乙ございます。

よい1日をお過ごしください。

ぎり