(旧ホームページから再掲)
Aさん(30歳代後半の女性)から、2度にわたり子供時代のトラウマに関するセッションの貴重な体験談をいただきました。
Aさんには、クラニオのセッションを受けていただきました。
クラニオのセッションというより、トラウマに関わるギリとマルガのオープンセッションでした。
お話を伺って、様々なことが起こってからクラニオのセッションをしました。
Aさんは、家族がきちんと機能しない機能不全の家庭で育ちました。
子供として必要な両親の愛情や世話を充分受けられないまま大人になりました。
そして10歳の時、性的な虐待を受けました。
その時「あのおじさんは、うんと寂しいんだ。だからあんなことしたんだ・・・」そんな風に納得しようとしたそうです。
そして、その時の記憶や傷は、心の奥深くの闇の中に追いやられました。
20歳代から心の闇を癒そうとカウンセリングを受けたり、様々な勉強をしてきました。
いっぱい自分自身に、ワークをして頭で納得しても、癒されない何かが残っていたようです。
必要だったのは、心の中を 細胞の中に残った記憶を 全部開いて ありのままを語っても いいんだ という安心感や それを受容する大きな愛だったように思います。
その辛く苦しい話を聞いて、私たちもとても苦しい思いをしました。
マルガの目から涙が溢れ出て、長い間(30分~1時間)抱き合って、ともに泣き、嗚咽しました。
とても濃密で美しい、癒しの時間でした。
セッションを通して様々な過去の記憶が思い出され、押し殺されていた感情が出、セッション後も様々な身体の症状が吹き出してきました。
その体験をメールでいただきました。
最初のメールです。
おはようございます。
身体の痛いところに意識を向けたり、ゆすってあげたり、手をあててあげたり、深呼吸したり、横になったりしています。
そしたら、びっくりするくらいいろんなことが出てきて、とても驚いています。
私が妄想してるのかしら、頭がおかしくなっちゃったのかしら、とも思ったけど、でもたぶん違うと思います。
身体って、ものすごいたくさんのことを覚えているんですね。
そして私はその身体が覚えてるいろんなことを、隠しすぎている、無かったことにしすぎている、ちょっとやばくない?と感じるほどでした。
襲われたことについてはどんどん出てきて、おなかも痛いし、涙も出るし、でもそのたびにそこから感じるメッセージをノートに書いて行くごとに、少しずつ痛みが和らいだり、心が軽くなったりしました。
あとからあとからきりがないくらいたくさん出てきます。
ずっとみぞおちと左の肋骨の下あたりが継続してすごく痛くて、昨日寝るときにさすってあげていたら「あ、これ、襲われたときのやつと思っていたけどもしかしてちょっと違うかも」と急に思って。
そうしたら、私の記憶に無い、親戚たちと同居する前の自分のことらしき感覚が浮かんで、それから、ああ、私がわすれてるだけでなんかほかにあったのかもしれない、と思いました。
知らない人が介入してきたり、さらわれちゃたり、何かをのみこんでいたり、という感覚というかイメージが浮かんで、そうだ、私は親戚たちと同居する前のことが一切記憶にも感覚にも無くて、ある日気づいたらいきなりおじいちゃんやおばさんが「家族」として住んでいて、そのころから「みんなを仲良くさせなきゃ」と思っていた、それを当たり前におもいこんでいたけどすごく違和感だし不自然だと思っていたことを思い出しました。
私の「スタート」はそこじゃないのに。
あの家に引っ越す前とか引っ越してきた日は私はどんな気持ちだったんだろう、いつからあの人たちと住んでいたんだろう。
まったく自分から切り離していました。
でも身体は覚えているんだなあって、思いました。
それにこれも大事な自分の一部だし。
思い出せない頃には何があったんだろうって、感じました。
ほかにも、口から私は何かを一生懸命出そうとしていて、それは大きな鉄のロケットみたいなもので、一生懸命口を開けていました。
今まで水で何回かおぼれたこと、子どものころに交通事故に遭ったこと、そんなことも思い出しました。
私何かをのどの辺にのみこんで苦しいとも思いました。
実際に体験したことを私は「大したことではない」と切り離していて、そこにまつわる身体のサインもキャッチせずにいました。
そして「なんか身体のあちこちが痛いのは自分が弱いからだしサボってるからだし、ダイエットしなきゃ、筋トレしなきゃ」と追い立てていたのですが、本末転倒じゃん、て思いました。
もう、ぎりぎりいっぱいまで抱え込んで押し込んでいて、動くのもしんどい、まずそれを聞いてよ、って身体がずっと言ってくれてたんだなあと、改めて感じました。
身体は饒舌にいっぱいいっぱい話してくれてとってもかわいらしくてほんといいやつだなあと思います。
素直に痛いところや感覚に寄り添って、話を聞いてあげようと思います。
そして、1度ですべて解消することではないのは承知していますので、ひとしきり身体からの話が終わったら、またセッションに伺えるんじゃないかなと思っています。
今はまだタイミングもわからなくて、ただ、身体を一番尊重してあげようという気持ちでいます。
それから、セッションの感想っていうかお礼を、忘れないうちにお伝えしたくて。
いっぱい気づいたことがあって、いつものようにノートに書いてるとすごくたくさんになって、腕が痛いくらい書きました(笑)
たくさんあるのですが、中でもすごく大きかったことが、「内側の自分の声とつながって生活する」ができたというか、オッケーになったというか。
もうずっと前からそうしたかったのに、そんな自分は甘いとか社会人として怠けてるとかさんざん裁く声に負けてできずにいました。
でもできてるときのほうが断然うまく行くこともわかってました。
だから、その感覚とつながれて「あ~、もう、やっと戻ってこれた!長かったって!」と思ってほっとしました。
同時に今まで自分はなんてわちゃわちゃと生きていたんだろうって思いました。
それは疲れるよねって。
この感覚で私は生きたくて、それで大丈夫、それをしよう、するって思ったことが良かったかなあ(*^_^*)
それから、自分にもたくさん愛を送ってあげよう、できる、大丈夫、と言ってあげようと思ったこと。
弟たちよりまず自分に。
弟たちのことはとてもたいせつ だけど、正直心の中に置いておくにはしんどい、自分で精一杯だと思ったこと。
あと、自分は守られてると感じれたこと。
これはすごい大事、と思って。
本当にすっごく大事と思いました。
心の中に真っ黒でとっても冷たくなった小さい自分がいて、私はその子をぎゅーとして助けてあげるって決めましたが、今の大人の私さえ、すっごく疲れてて、よりどころもなくてさみしいと思っていたから、「ああ、自分も安心していいんだ、守られてるって思ってホッとしていいんだ」って思えました。
すっごく素敵でキラキラしてて、これは大事!と思いました。
お日様や、緑や、空や、光など私の大好きな物たちにすなおに力を借りて守られてるっていう感覚をいっぱい味わいながら生活しようと思いました。
とっても長くなってすいません。
なんかしゃべりたくて(´艸`*)♥
読んでくださってありがとうございます。
とりあえず、身体と仲良くして行きます。
あと、マルガさん、すっごい素敵な人だなあってしみじみ思います。
自分のために泣いてくれてる人がいる!っていうのはすごくびっくりしたけどそれ以上に、ほんとに泣いてくれてて、なんだろう、全然言葉が見つからないのですが、ちゃんと伝わってくるんです、いろんなものが。
そこにそのまま「在る」って感じで、ああ、これ本当だ、って思えたっていうか。なんか言葉が全然みつからないけど、今まで私が会ったことがない感じの女の人で、すっごい素敵で、すっごい可愛くて、大好きです♥
ほんとにほんとにありがとうってこころから、ありがとうって思ってます。。。。とお伝え頂ければ幸いです(*^_^*)
長くなりました。
ありがとうございます。 A
何十年、身体の中に抑え込んできた様々な記憶、感情が、出てきたセッションでした。
そして、そのプロセスが、セッション後も何週間も続きました。
Aさんは、そのプロセスの間、身体とともにいる智慧や勇気のある方です。
メールを読ませていただいてAさんのその姿勢にとても心打たれます。
Aさんありがとうございました。
このような深いヒーリングのプロセスにご一緒させてせていただいて私たちもとても嬉しく思います。
そして、Aさんが苦しみの中にいる時、ハグをして、共に感じ、共に泣いて、痛みや悲しみを包み込むマルガの姿はとても感動的でした。
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